

ロブチェピーク。
ロブチェハイキャンプからロブチェイーストを目指す。
午前1時、ロブチェハイキャンプを出発。
キンキンに冷えた空気の中、ヘッドライトを灯して歩き始める。
ガイドとおそろいのヤクの毛皮で作られた帽子のおかげで、寒さはほとんど感じない。
私より先に出発した登山者たちのヘッドライトが、山の中腹を点々と照らしている。
雪が現れ始め、岩とのミックス帯に入る。
中腹からは斜度が増し、アッセンダーを使い、アイゼンを装着する。
前日に経験豊富なガイドから受けた技術指導、そして当日の的確なサポートのおかげで、高度が苦手な私でも恐れず安心して登ることができる。

上部はさらに急斜面となり、高度が上がるにつれて呼吸が乱れる。
アッセンダーを前へ前へ押し出し、足を一歩一歩ゆっくりと、しかし確実に山頂へ向かって進む。
やがて夜が明け始め、視界が開けると、周囲は素晴らしい山々に囲まれていた。

急斜面を登りきると、緩やかな稜線のロードが続く。
エベレスト、ヌプツェ、プモリ、アマダブラム。
谷の向こうにはロブチェウエスト。
360度の圧倒的な展望が山頂で迎えてくれる。
朝日に間に合ったため、エベレストから昇る朝日が私を迎えてくれた。
この景色、そして初めての6000m峰。
達成感は言うまでもない。

ロブチェイーストは、エベレスト登山に挑戦する登山者の順応として登られることが多い山だが、山頂からの眺望はそんな位置づけを超え、想像以上の感動をもたらしてくれた。
